故 佐藤金兵衛の紹介

大和道

佐藤金兵衛の求めた「柔と拳と道」

  近頃、古武道が復活して来たようで、誠によろこばしい事である。 時代の変化とともに盛衰はある。易の言葉にあるように寒暑往来して 四季をなすもので ある。四季はうつりかわっても一年は変らない。 私は流行盛衰にかかわらず、万事流転する中に永久に 変らないものを求めてきた。
  まず、柔術にはじまり、中国の拳法、擒拿術、 点穴術、気功さらに道教へと研究の範囲は広がった。 武術の技術として逆、投、絞め、突き、 蹴りの総合は誰しも考えることである。 私の柔術、擒拿術と拳法との統合は着々として結実しつつあり、 徒手格闘術あるいは武器法としての完成もそう遠くはない。 闘争殺伐の技法を単なる殺傷の技術にとどめず、天地に先立って生じ、天地に遅れて死せざる道を体得せしめるのが東洋の真の武道である。「柔と拳と道」、これが私の生涯を貫いて求めつづけたものである。  

                    (「柔と拳と道」から引用)

故 佐藤金兵衛 略歴(さとうきんべい)

  1925年(大正14年)福島県いわき市に生まれる。東北大学医学部卒業、医学博 士。古武道範士、八卦掌四世傳人。幼児より武道に志す。1954年(昭和29年)よ り、警察大学校で逮捕術を教える。1958年(昭和33年)、道場を東京板橋に開き、 現在に至る。全日本中国拳法連盟会長、日本兵法大和道本部長、北京八卦掌研究会名誉会 長、東方気功団(北京)名誉顧問、武当気功研究会(上海)顧問等を務める。
 
  著書に太極拳、八卦掌、形意拳、少林拳、気功法、中国拳法正傳、実践八卦掌、実践擒拿術、実践点 穴術、柔と拳と道など多数、他に論文多数。

  (免許皆伝等) 大東流合気柔術、荒木新流柔術、一天柳心冑介流(一心流、柳心冑介流、天神真楊流 )、柳生心眼流兵術、、九鬼神流棒術、高木楊心流柔術、義鑑流骨法、武田流合気之術、浅山一伝流体術、影山流剣術、以上日本柔術等。また、中国武術に関しては形意拳、八極拳 、八卦掌、正宗太極拳、白鶴拳、福建少林金鷹拳、査拳等。特に、八卦掌は日本でただ一人の第 四世傳人。